【PIXAR’S USD】セットアップ for Windows(2020/4 版)

CG

この記事はテクニカルアーティスト向けです。

デザイナーには難しいWindowsマシンでPixar社のUSDをセットアップする方法を解説します。

インストール

Git

Gitを初めて使用する場合、GitHubデスクトップGUIをおすすめします。
Gitの経験がある場合は、好きなUIを使用してください。

  1. インストール GitHub Desktop

7Zip

  1. インストール 7Zip
  2. 環境変数のpathに設定 ( C:\Program Files\7-Zip )

Python 2.7

  1. ダウンロード Python 2.7
  2. 環境変数のpathに設定 ( C:\Python27;C:\Python27\Scripts )

64bitのPythonをインストールしてください。
Windows x86-64 MSI installer

CMake

  1. ダウンロード CMake
  2. インストール時にすべてのユーザーの 環境変数のpathに設定

NASM

  1. ダウンロード NASM
  2. 管理者として実行

Microsoft Visual Studio

  1. ダウンロード Visual Studio Community
  2. オプションで develop for desktop C++ を選択

2017をダウンロードしてください。

2020-01-24の時点で Visual Studio 2019 が追加されていました。
Change Log

Microsoft Visual Studio Code

  1. ダウンロード Visual Studio Code
  2. インストール Python plugin for VSCode

ビルド準備

ソース取得

  1. リポジトリ Pixar’s USD Github repository
  2. 任意のパスにクローン

適当な場所に、USD のソースをクローンしてください。
例としてC:\dev\usdにします。 ビルド先は別の場所になります。

 git clone https://github.com/PixarAnimationStudios/USD C:\dev\usd 

Pythonモジュールのインストール

先ほどインストールした Visual Studio でも コマンドプロンプト でも可能です。

  1. pip install PySide
  2. pip install pyd
  3. pip install pyopengl
  4. pip install Jinja2

ビルド

VisualStudio の、x64 Native Tools Command Prompt を開きます。

cd c:\dev
python usd\build_scripts\build_usd.py "C:\usd" 

この時にいくつかフラグを指定するとビルド構成を変更できます。-h でヘルプがでます。

 
スマ兄
あとから追加できるから安心してね
C:\dev>python usd\build_scripts\build_usd.py
 usage: build_usd.py [-h] [-n] [-v | -q] [--build BUILD]
                     [--generator GENERATOR]
                     [--build-shared | --build-monolithic] [--src SRC]
                     [--inst INST] [--force FORCE_BUILD] [--force-all]
                     [--tests | --no-tests] [--docs | --no-docs]
                     [--imaging | --usd-imaging | --no-imaging]
                     [--ptex | --no-ptex] [--embree | --no-embree]
                     [--embree-location EMBREE_LOCATION]
                     [--alembic | --no-alembic] [--hdf5 | --no-hdf5]
                     [--maya | --no-maya] [--maya-location MAYA_LOCATION]
                     [--katana | --no-katana]
                     [--katana-api-location KATANA_API_LOCATION]
                     [--houdini | --no-houdini]
                     [--houdini-location HOUDINI_LOCATION]
                     install_dir

環境設定

USDのツールをコマンドプロンプトから使うには、いくつか環境変数を設定する必要があります。

環境変数
PATH C:\usd\bin, c:\usd\lib を追加
PYTHONPATH C:\usd\lib\python を追加

USD テスト

コマンドプロンプトから球が表示されるか確認してみましょう

 usdview .\extras\usd\tutorials\convertingLayerFormats\Sphere.usd 

無事に表示されれば成功です。お疲れさまでした!