ボールバウンドでアニメーション用語マスター!

アニメーションの基本のボールバウンドにアニメーション用語を付けました。
言葉からアニメーションの原理を学ぶことのサポートになれば嬉しいです。

バウンドしてないけど理由があるので大目にみてね。

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参考書籍

実用的なアニメーション制作マニュアルの決定版。手書きからCG、初心者からエキスパートまであらゆるアニメーターが必要とする基本原則を網羅した指南書。2004年に発行し、好評をいただいた日本語版に新たに42ページを追加した増補版。

アニメーションのはじめに大事なこと

アニメーションは視聴者に動きを利用して正しく情報を届けることが目的なので、

”何が始まるのか見る人に伝えること”が大事になります。

決してス伝えるべき内容の邪魔をしてはいけません。
ストーリーでもゲームでお同じです。

キーポーズ/原画

伝える動きを表現するポーズのことです。
CG用語でキーポーズ。アニメ用語で原画のことです。

動画だと数字のタイミングです。

良い動きを表現するためには、

ポーズだけでも何を表現しているのか伝わることが大事です。

タイミングが不自然だと、ポーズが良くても内容を伝えることができません。
この後で説明するイーズやムービングホールドを利用して表現しましょう。

インビトウィーン/中割

ポーズとポーズの間のコマを表現することです。

CGの場合は自動で中割を表現してくれるので、
キーポーズを描くだけでできたように感じてしまうのですが、

機械任せでは不自然な表現になってしまうので、

”正しい目”が必要になります。

予備動作

今回はボールが高く飛ぶアニメーションをさせたかったので、
力を溜める様子を表現させました。

大事なことは、飛ぶ力を溜める動きと違う意味の動きをさせてはいけません。

モーションキャプチャを利用したリアルなモーションとは違い、
より力を溜めた様子を誇張してあります。

アニメーションにおいては、この”らしさ”を大事にしてください。

アニメーションの醍醐味は、このらしさを誇張して表現することにあります。

Tips

数コマ(数フレーム)ですが、予備動作の前に予備動作を入れています。

予備動作の予備動作が大事です。

アニメーションが上手な人は予備動作の予備動作を描いています。

それは1コマだけの目線の動きだけかもしれませんが、
意識して描くと一段アニメーションが上手になると思います!

ストレッチ&スクオッシュ/潰しと伸ばし

CGの表現は”固い”とよく言われます。

そこでCGではスケールをアニメートしてこの固さを軽減しましょう。

注意したいのは、単純にスケールにアニメーションさせただけでは、
機械的に見えてしまうので、

体積が同じように変化させてください。

そのものの重さを表現することができます。

ブラー/おばけ

残像表現を利用するためにリアルなCG表現ではブラー呼ばれるエフェクト効果をかけます。
これで動きの速いアニメーションでも何が起こったのか伝えることができます。

CGアニメの作品では今回のように手で描くケースがあります。

スマ兄
アニメでは、ブラーもアニメーターが表現するんだよ!

イーズイン/イーズアウト

AのポーズからBのポーズへ移行するときに、減速させる表現です。

ここが直線的なアニメーションだと機械的に見えます。
もちろん機械を表現する場合は直線的な動きにしてください。

ムービングホールド

日本語でなんと言うんだろう?w

新人時代に、このムービングホールドを理解していなくて、
動きにメリハリがなくて悩みました...

このムービングホールドをマスターして、
伝えたいポーズ(意味)を目に残し、
動きにメリハリを利かせて魅力的なアニメーションにさせてください。

コンタクト

設置するタイミングの1コマ前で地面に球が伸び切った状態でくっつかせています。
このコンタクトを描くことで、衝撃や重さを表現します。

Tips

攻撃して吹っ飛ばすようななアニメーションの場合、
わざとコンタクトでふっとぶ方向と逆にポーズを描いて、
攻撃の衝撃を誇張できますよ!

アニメーション終わりで大事なこと

アニメーションの終わりでは、
何が起こったのか伝えることが必要です。

ボールバウンドの例としてループしているアニメーションが多いように感じたのですが、
今回の動画ではアニメーション終わりを表現してみました。