短編映像「PANGU 盘古」から見る、シェイプの性質

ビジュアルストーリーテリングの大事な要素の1つ”シェイプ”
このシェイプの特性を最大限に利用した作品があります。

それはTaiko Studioという、ディズニーで働いていたスタッフが多く所属しているスタジオ作品の「PANGU 盘古」です。

Pangu 盘古 from TAIKO Studios on Vimeo.

父親は頑固で四角いシェイプで全体が構成されていて、
子供は柔軟で丸いシェイプで世界が構成されています。

シェイプとは

オブジェクト、トーン、色などで区切られた、画像内の領域のこと。

たとえ同じ山でも、険しくて危険、単調で退屈、楽しそうで魅力的など、自在に印象を変えて見せることができる。

シェイプは、見た目が良いだけではなく、シェイプ自体に特有の感情的性質があることが分かる。

シェイプは、攻撃的にも、脅威にも、友好的にもなるし、強くも、優しくもなる。

それが実際なんであるかは関係がない。

一般に、尖ったシェイプは丸いシェイプよりも危険だと感じる。尖ったシェイプは、威嚇をおもいおこさせる。

Vision ヴィジョン ーストーリーを伝える:色、光、構図ー (日本語) 大型本 – 2019/8/9 より引用

リンク

Taiko Studioの公式サイトにアートも公開されています。
合わせてご覧ください。

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Vision ヴィジョン ーストーリーを伝える:色、光、構図ー (日本語) 大型本 – 2019/8/9
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